スマホでも動画撮影して作品作れるの?一眼カメラとスマホの違い

コロナ禍で社会情勢・経済など色々ストップしている中ではありますが、カメラ業界は2020年7月から新製品の発表で賑わっています。しかし業界全体でみるとここ数年売り上げは右肩下がり。おそらくスマホのカメラ機能の進化がその一因です。そこでスマホでも動画撮影できるのか、について簡単ではありますが解説させて頂きます。

そもそも一眼カメラと、スマホカメラの何が違うの?

一眼カメラとスマホのカメラの違いですが、端的に言えばイメージセンサーのサイズが違うということが言えます。イメージセンサーはどのデジタルカメラ・スマホのカメラにも搭載されており、レンズから入ってきた光を電気信号に変換して、データ転送して映像として出力されます。一眼カメラとスマホカメラではそのセンサーのサイズが大きく異なります。

一眼カメラだとレンズを外すと確認できます。スマホは外すの難しいと思いますがレンズの裏に埋め込まれてます。

どれぐらいイメージセンサーの大きさって違うの?

じゃあ一眼カメラとスマホカメラのイメージセンサーってどれぐらい違うのか。以下の図を見てもらうとわかるかと思います。

一眼カメラで使用されているセンサーサイズはフルサイズ~フォーサーズ、スマホカメラのセンサーサイズは主に1/2.3型。フルサイズと比べると約5~6倍の差があります。図にして比較すると全然違いますね。スマホは一眼カメラと比較して本体サイズが圧倒的に小さいので当然とも言えます。

センサーサイズの大きさが変わると何が違うの?

センサーサイズの大きさが変わると同じ焦点距離のレンズをつけていても画角(画角=写る範囲(センサーサイズが大きい方が広く写ります))が変わったり、背景のボケやすさ(センサーサイズが大きい方が背景がボケやすい)という違いがでますが、一番の違いはレンズから受け取る光の受光面積が違うということが挙げられます。最近発売されているスマホカメラの画素数ですが、1,200万画素のものが多いです。1,200万画素というとさきほどの図の1/2.3型イメージセンサーの中に1,200万個の画素(ピクセル)が詰まっています。これをフルサイズの同じ1,200万画素と比較すると当然1画素あたりの面積が全然違うことがわかると思います。

1画素あたりの受光面積が大きいと

1画素あたりの受光面積が大きいと、それだけ光を多く受け取れるのでその結果明るく映像を映し出せるということになります。光量が十分に確保できる日中の野外であれば、イメージセンサーが大きくても小さくても両方明るく映すことができます。このイメージセンサーの大きさの違いが顕著にでてくるシーンは光量が確保できない暗い室内であったり、夜間のシーンになります。普段綺麗に撮れているスマホの映像が暗い場所や夜になるとノイズだらけになることは誰しも経験したことがあると思います。

ノイズ、画像のザラザラしたやつですね。なんでこのノイズがでるのかというと、夜間など光が足りない場所ではわずかな光量を、カメラ側で電子的に増幅して無理やり明るく見せています。どのぐらい増幅させるかの指標をISO感度といいます。一見ISO感度はものすごく便利のように思えますが、このISO感度をあげると明るくなる代償として画像にノイズが発生してしまいます。つまりセンサーサイズの1画素あたりの受光面積が大きければ大きいほど、光を取り込める量が多くなるので、少ない光量のシーンでもISO感度をあまり上げる必要がなく、明るくノイズの少ない映像が撮れることになります。撮影の現場では色々なシーンがあり、夜間はもちろんですが日中でも暗いシーンで撮影することも多いです。その際にノイズまみれの映像になってしまうともうアウトですよね。一眼カメラはレンズを交換することで色々な画角で撮れたり、F値(レンズの絞り、映像の明るさや背景のボケにかかわる数値)を変えれたり、スマホカメラとは違う面がたくさんあるのですが、私が思うに一番の違いはやはりイメージセンサーの大きさの違いによる恩恵になるのかなと考えました。

じゃあスマホカメラで動画を撮って作品は作れないの?

答えは全然そんなことはありません。スマホカメラでも十分にいい映像は撮れますし、作品も作れます。センサーサイズにおいて不利な面はありますが、1,200万画素の解像度があれば4Kの撮影ができますし、FULLHD(4Kより解像度が低いモード)で120P(1秒間に120コマ)、いわゆる4~5倍スローの映像が撮れます※機種によります。光量が確保できるシーンであれば色々な映像が撮影できます。スマホ用のジンバル(ブレを抑える機材)も発売されており、歩きながらブレのない撮影もすることが可能です。

映像クリエイターの大川優介さんの「iphoneでCinematicに撮影する方法」。iphoneだけでも撮影の仕方でこれだけ撮影出来てしまいます。もちろん映像に関する知識やセンスが必要です。iPhoneだけでもめちゃくちゃかっこいいですね・・・

まとめ

まとめとしましてはスマホのカメラでもシーンはある程度限定されますが、十分に魅力的な映像をとることはできます。ですが画質の面や画角の自由度でいうとやはり一眼カメラの方が撮れる映像の幅が多いということは言えます。センサーサイズの差はスマホが一眼カメラぐらい大きくなれば解消されるかもしれませんが、現実的ではないですよね。

この記事と同じカテゴリの記事