市場規模拡大中!今注目のデジタル音声広告とは

広告担当者、広告プランナー必見!
今注目を集めるデジタル音声広告についてまとめました。

デジタル音声広告とは

音声広告と言えばラジオCMをイメージする方も多いと思いますが、
Spotifyなどの音楽ストリーミングサービスやradiko(インターネットラジオ)、ポッドキャスト番組、
音声ニュース配信などのデジタル音声メディアに出稿する広告をデジタル音声広告と言います。

従来のラジオCMとの大きな違いは、ユーザーの聴取データ等を分析し、個にターゲティングできる点。
※メディアや出稿プランによりターゲティングは様々です。

これが今かなり注目されていて、市場規模も急速に拡大しています。

デジタル音声広告はオーディオアド、オーディオ広告とも呼ばれます。

拡大する市場規模

株式会社デジタルインファクト社の調査によると、
2020年のデジタル音声広告市場16億円の見通しで、2025年には420億円規模になると予測されています。

出典:デジタルインファクト調べ

拡大の理由は様々ありますが、主にはスマートフォンを始めとする音声コンテンツをいつでも楽しめる端末の普及と、音楽・音声配信サービスとその利用者が増えてきていることが要因と考えられます。

さらにはデジタル音声広告の広告効果についてもポジティブなデータが出てきているので、この成長は当然と言えるかもしれません。

デジタル音声広告の広告効果

音楽ストリーミングサービスの主要メディアSpotifyが提供しているSpotify For Brandsで公開されいてるデータによると、一般的なデジタル広告と比較して、ポッドキャストに組み込まれた広告は視聴者に自然に受け止められるとのこと。

comScoreの調査によると、調査対象者の多くが、聴いた後に「親近感を覚えた、知識を得た、元気になった」と感じ、2/3が広告に反応したと答え、実際に商品やサービスについて調べたり購入をしています。

Nielsenの調査では、リスナーはディスプレイ広告よりもラジオやストリーミングサービス上でのオーディオ広告を好むことがわかりました。さらに、オーディオ広告はより記憶に残り次の行動に繋がります。
ディスプレイ広告と比較して24%多く記憶に残り、購買意欲が向上するケースが2倍になることも認められました。
また、広告の理解も28%向上したようです。

Spotify がNielsenに依頼して行った、主要な競合他社との比較調査では、
結論として、 Spotify 上での広告体験は、感情的なエンゲージメントと購買意向の双方で、競合他社との比較において有意に高い結果となり、特に Spotify で音楽を聴いているときに、この感情的なエンゲージメントと購買意向が大きく高まることが分かったそうです。

  • 感情的なエンゲージメント指標では、競合他社と比較すると Spotify の数字はオーディオ広告で+15%、動画広告で+14% 高いことが確認された。
  • 購買意向に関しては、Spotify 上で動画広告に接触した場合、競合他社での同様の体験に比べ、「買いたい」と感じるケースが18%も高くなることも確認された。

主要メディア

デジタル音声広告の出稿先はいくつかありますが、
日本での利用者数が多い、主要メディアを2つご紹介します。

音楽ストリーミングサービス Spotify

世界最大手の音楽ストリーミングサービス。
2020年10月時点での月間アクティブユーザー数が全世界で3億2000万人。
日本国内の利用者数は残念ながら非公開。

無料で使えるフリープランと有料のプレミアムプランがあり、
このフリープランユーザーに広告配信が可能です。
※有料会員は1億4400万人。

広告フォーマット:オーディオ・動画・ディスプレイで様々な出稿プラン有。

課金形態:CPM課金 ※動画についてはCPCV(完全視聴単価)も有

ターゲティング:年齢・性別等のデモグラ、プレイリストやジャンル等の視聴行動に基づくターゲティング

インターネットラジオ radiko

PCやスマホでラジオ放送が聞けるインターネットラジオ。

ライブ配信だけでなく、過去1週間以内の番組が聞けるタイムフリー機能があり、
有料会員であれば日本全国のラジオ局が聞き放題となるエリアフリー機能も利用可能。

スマートフォンのライブ配信とタイムフリーに出稿が可能です。

月間利用者数は平均750万人で、1日あたりの利用時間は約130分とSpotifyと同等。
40~50代の男性サラリーマンがメインユーザーとなっています。

広告フォーマット:オーディオ

課金形態:完全聴取課金

ターゲティング:年齢・性別等のデモグラ、ライフスタイル・興味関心セグメント等

ユーザー属性の違い

利用者上位2社のユーザーデータを比較すると、

  • Spotify:年齢/35歳未満の比率が高い 男女比/ほぼ均等だが女性が高い
  • radiko:年齢/40・50代が中心 男女比/男性が高い

となりました。
メディアに関しては訴求する内容やターゲットにあわせて検討しましょう。

また、ターゲティングに関しては位置情報を活用した配信も可能です。

まとめ

簡単ではありますが、デジタル音声広告についてまとめてみました。

上手く活用できれば、広告認知・ブランド想起・購買意欲の向上など、効果的なプロモーションが期待できそうなデジタル音声広告、少しでも「気になる!」という方がいらっしゃれば是非弊社までお問い合わせ下さい。
弊社の営業担当が目的に応じてプランニングさせていただきます。

次回は上記主要メディアでも取り上げたSpotifyについて、もう少し掘り下げてご紹介したいと思います。

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