Googleアナリティクスって何?・3つの画面ではじめての人もしばらく安心??
Google アナリティクスは、Googleが無料で提供するWebページのアクセス解析サービスです。あなたのWebサイトに、簡単な『タグ』を設置するだけで、基本無料(上限1,000 万ヒット / 1 か月まで)で、ビジネスに必要な様々なデータを入手することができる『業界標準』ともいうべきアクセス解析ツールです。
Google アナリティクスには、ユーザー像を詳しく分析するうえで必要な項目が揃っているので、活用することでウェブサイトの改善にとても役立ちますが、機能が豊富なため、初心者や慣れないうちは、かえってどこを見たら良いのか分かりにくいという声もよく聞きます。
【参考】
タグ ⇒ 様々な機能をサイトに組み込むためのコード・プログラムのこと。
ヒット ⇒ ページビュー/スクリーンビュー/イベントなどでカウントされます。
目次
当面コレだけで安心?を目指して
2020年10月にGoogleアナリティクスの新しいバージョン『Google アナリティクス 4 プロパティ』が発表されましたが、実際のアップグレード対応・サイトへの実装は、まだしばらくかかると思われます。今回は、アクセス解析初心者の方や、色々覚えるのがめんどくさいと思う方向けに、当面コレだけ覚えておけば安心!といえる(笑)Googleアナリティクスのエッセンスをまとめましたので、安心して読み進めてください。
今後新バージョンのGoogleアナリティクス4を設置したサイトが増えてきたとしても(画面の表示などは多少変更になりますが)基本は共通ですので、それまでまずは旧版で慣れておくのも良いと思います。
Googleアナリティクスで分かる3種類のデータ
まずは、Googleアナリティクスを使うことで知ることができるデータにつて簡単にまとめました。
Googleアナリティクスで分かるデータは、以下の3つです。
- どんな人が訪問しているか?
- どこからサイトに来たか?
- どのページが・どれくらい見られているか?
ほら、カンタンですよね?たったの3つです。
今回はチェックする画面も3つだけに絞りました。
順に説明しましょう。
1. どんな人が訪問しているか?
サイトに訪れた人については、画面左の『ユーザー』をクリックすることで様々なデータが確認できます。
詳しく掘り下げることで様々な情報を知ることができますが、まずは、主な項目を一覧できる『ユーザー ⇒ 概要』をチェックしましょう。
どんな人が訪問しているか?は、
『ユーザー ⇒ 概要』で把握
『ユーザー⇒概要』では、訪問した人数を表す『ユーザー』や、サイトに訪れた回数を表す『セッション』、訪問した1ページ目のみでサイトを離れた比率を表す『直帰率』などの推移がグラフ表示されています。
小さなグラフをクリックすると、メインエリアの大きなグラフで表示できますので詳しく見ることもできますし、計測期間(グラフの表示期間)も画面右上の『期間指定』で変更できますので、それぞれ見やすいように調整を行ってみてください。
『ユーザーあたりのセッション数』は、計測期間中の平均リピート訪問回数。『ページ/セッション』は1回の訪問で見たページ数ということになり、繰り返し訪問してもらえたり・たくさんのページを見てもらえている事を意味しますので、サイト運営上重視されることが多い指標になります。
2. どこからサイトに来たか?
検索・広告・SNSなど、ユーザーがサイトへ訪問する『きっかけ』を知ることは、訪問ユーザー拡大の戦略立案などのため、とても大切です。
ここでも、まずは『集客 ⇒ 概要』をチェックしてみましょう。
どこからサイトに来たか?
『集客 ⇒ 概要』で全体を把握
『集客⇒概要』では、流入経路を『Organic Search(通常の検索による流入)』『Direct(URLを直接入力・ブックマークやアプリなど・スマホのサジェスト機能)』『Social(SNSからの流入)』『Referral(別サイトからの流入)』などのチャネルで分類することが可能です。
また、追加で設定することで『Paid Search(検索連動型広告)』や『Display(ディスプレイ広告)』など、広告からの流入数も一元管理・把握することができます。
3. どのページが・どれくらい見られているか?
3つめは、やってきたユーザーが、サイトのどのページを見ているか?についてです。
ここでは、概要ではなく、『行動>サイトコンテンツ>すべてのページ』で一覧表を見ることができます。
どのページが・どれくらい見られているか?
『行動 ⇒ サイトコンテンツ ⇒ すべてのページ』でもらさずチェック!
『行動⇒サイトコンテンツ⇒すべてのページ』の表部分は、初期状態ではページのURL(のドメイン以下部分)が見出し行になっていますので、見にくければ、表上部の『プライマリディメンション:ページ』の横にある『ページタイトル』をクリックして表示を変更しましょう。表示されたそれぞれの『ページタイトル』部分をクリックすることで、上部のグラフに対象のデータを大きく表示することも可能です。
また、表は標準で『ページビュー数の多い順』に並んでいますが、『ページ別訪問数』など他の項目についても、グレーの表頭部分をクリックすることで、並び順を変えることも可能です。表右上のボタンで円グラフや棒グラフに表示を変えることもできますので、内容によって調整してみるのも良いでしょう。
サイトの『成果』もひとまず確認しておく
企業サイトやECサイトの問合せ・商品購入といった『CV:コンバージョン』は、ウェブサイトのそもそもの根本的な目的・存在理由でもあり、把握することはアクセス解析の『キモ』ともいえます。本来は『行動』の下にある専用の『コンバージョン』で詳しい情報を確認するべきですが、問合せ完了後に表示される いわゆる『サンクスページ』の表示状況を把握することでも概要を知ることができますので、慣れるまでは一旦『すべてのページ』を確認してみましょう。
データは『変化』で判断する
Googleアナリティクスに限らず、アクセス解析は『結局 自サイトのデータは、同業他社と比較して良いのか・悪いのか?』が話題になることがほとんどです。
データが明確に数値で表示されるため、気になる気持ちは、とてもよく分かるのですが、ウェブサイトのアクセスデータは、様々な条件が非常に複雑に絡み合って成立しています。そのような状況の中、同業他社(の平均値)との比較は、まったく意味のないものです。もちろん いわゆる『業界平均値』もありますが、平均値はあくまで平均値でしかありません。状況の違う様々なウェブサイトを含んだ他社のデータとの意味のない比較ではなく、『前月・前年と比べて自社のデータがどのように変化しているのか?』『広告などの施策を行ったときにどのように変化したのか?』に注目する方が、ウェブサイトを改善する上では、とても重要な考え方です。
ウェブサイトはあくまで『ツール』でしかありません。良いにしろ・悪いにしろ、データの変化には必ず何らかの『原因』があります。原因を探り、自社サイトをどう展開するのか?を考え・進める。。。
私たちアーバンプロジェクトは、お客様と一緒に『ウェブサイトをどう使うのか?』を考える総合広告代理店です。ぜひお気軽にご相談ください。