ネット広告|代理店に委託するメリット・デメリット
今やWeb集客の主流な方法になりつつある「ネット広告」
ビジネスを効果的に拡大する上で非常に有効な手段のひとつであり、媒体にもよりますが広告主様自身が配信・運用をはじめることができるものがあるのも事実です。
『いったいどっちかいいの?』
『自社でできるなら、わざわざ代理店に頼む必要って?』
今回は、広告主様からの問合せも多い「広告主様自身が広告を運用する場合」と「代理店に依頼する場合」について、簡単にまとめてみましたので、ぜひお読みください。
代理店に委託するメリット
ネット広告を代理店に委託するメリットを3つにまとめてみました。
- 配信開始までがスピーディ
- 管理・運用の分散が可能
- 過去の実績や経験・最新動向などをもとにアドバイスをもらえる
一言でいうと、ネット広告に関する専門領域のノウハウが活用できる ということです。
順に説明しましょう。
配信開始までがスピーディ
当然のことですが、代理店は広告入稿・配信開始に関するノウハウを持っています。媒体により入稿に必要な設定項目・広告素材ガイドラインなどの内容が違っており(しかも結構な頻度で更新され続けています…T_T)、最新の正しい情報・効果の出る設定ノウハウを広告主様が一から調べ、入稿するというのは、多くの広告主様にとってなかなかハードルが高いのではないでしょうか。
代理店を使うことで、このようなノウハウをもとに、スピーディに配信をはじめることが可能になります。
管理・運用の分散が可能
ネット広告は「運用型」と呼ばれる『ネットユーザーの広告反応目標に達成するように、リアルタイムに入札額やクリエイティブ、ターゲット等を変更・改善しながら運用し続けていく広告(Wikipediaより)』が大半で、入稿後も随時状況に応じた「運用(≒効果最大化のための各種の調整)」が必須となります。
代理店に依頼することで、広告主様は代理店の「運用ノウハウ」を活用することができますので、「運用」に時間・テマをかける必要がなくなり、結果、その分本業に専念することが可能になります。
過去の実績や経験・最新動向などをもとにアドバイスをもらえる
代理店は基本的に様々な業種・企業規模の広告を扱っています。また、複数媒体を扱っていたり、LPやWebサイト、デザインや近年人気の動画など様々なカテゴリーを扱える代理店なら、その分複合的な提案や、媒体を超えた提案が得られる可能性も増えることになります(弊社でもWebサイト構築や紙媒体、デザイン、動画、など様々な視点からのご提案が可能です)。
ネット検索や書籍などで紹介されている構成は、必ずしも自社にマッチしているとは限りません。違う媒体のノウハウを参照したり、場合によっては目的を達成するのに想定していたものと違う媒体を使った方が効果的だったり…といったことも、結構よくあることです。(代理店にもよるのですが)より俯瞰の見地・経験などからのアドバイスをもらえることもメリットと言えるでしょう。
代理店に委託するデメリット
もちろんデメリットも存在しています。こちらも3つにまとめてみました。それぞれ単独ではなく、前述のメリットも含め総合的に考えるべきでしょう。
- 運用手数料がかかる
- 社内にノウハウが蓄積されにくい
- 設定の変更・対応に時間がかかる場合がある
運用手数料がかかる
代理店に依頼すると、広告費以外に手数料が必要となります。料金体系は運用する広告費の一定の比率 としている代理店が多いようですが、別途初期設定費用や売上に対する成果報酬となっている代理店もあるようです。特に中小企業などの場合、「広告費」だけでなく手数料が発生するということがハードルになるケースがあるようですが、単純に金額の大小だけでなく、前述のメリットの内容と比較して考えることが必要でしょう。
社内にノウハウが蓄積されにくい
専門的なノウハウを持たずに広告を配信できる ということは、裏返すと、社内にそのようなノウハウを持つ人が不要 という事にもつながります。運用型広告にはマーケティング視点の考え方もポイントにることもあり、「本業」と「広告関連業務」を明確に分けることは難しいかも知れませんが、中長期の視点で考え、広告の「運用」ではなく「活用」の視点がポイントかも知れません。
設定の変更・対応に時間がかかる場合がある
代理店では、担当者が複数の案件を抱えています。そのため、広告主様自身が設定を行う場合に比べ、意思疎通や設定変更(その設定変更が「良い」のかどうかの判断も含め)の面で時間がかかることがあります。両社の「正しい意思疎通」のための時間がかかることは、デメリットではなく注意すべきポイントと認識しておくことで解決できると考えておくべきでしょう。
代理店選びのポイント
このようなメリット・デメリットを踏まえ、実際にはどのような点に注意して代理店を選べば良いのでしょうか?(実際私たちアーバンプロジェクトも「代理店」なのですが、ホンネで)代理店を選ぶポイントについても考えてみました。
費用対効果(提供サービスの範囲と費用)を考える
予算感は短期・中長期の両面で
代理店が対応しているサービスが広告の入稿・設定だけなのか、まつわる提案や運用・改善などにどこまで(どのように)関与してくれるのか?をチェックしてみましょう。その上で、広告を行った結果に見合った費用を検討する… というステップになります。
もちろん逆に予算感ありきで、範囲内でできることを決めていく場合もありますし、特定の期間に行うキャンペーンのためにネット広告を使用するパターンも考えられますが、運用型広告は、比較的中長期の展開で、より効果を高めるケースが多いのも事実です。「短期間で相応の成果が得られた場合、次のステップ(中長期の目標)をどうするのか?」を、あらかじめ想定しておくのが良いでしょう。
業務範囲と費用・テマ
近年のネット広告は、タグ設置やアカウント連携など、LP・サイトへの何らかの対応が必須となっています。特に新規にネット広告をはじめる場合、「広告(の設定や入稿内容)」だけに目が行きがちですが、実際にはLP・サイトへの対応やアカウント管理など「広告以外の部分」に時間がかかってしまい、思うように配信をはじめることができないといったケースも出ているようです。
「扱える媒体」という基準だけでなく、「広告」以外のこのようなタスクにどのように対応できるのか?内容に関して十分に納得できる説明があるのか?なども検討すべき項目でしょう。
レポート・情報共有+担当者
広告の配信が終了すると、代理店から結果がレポートで共有されます。ネット広告は独特な専門用語が使われることも多く、慣れないと十分に理解しにくいものかも知れません。
レポートは基本的に「数字の羅列」になりがちで、『結局どうだったのか?』が分かりにくいかも知れませんが、データを「全体」ではなく、「区分」で考えてみること(どの区分をどうしたいのか?・なぜそうしたいのか?まで代理店と共有しておくこと)でレポートの理解度は大きく変わります。
ここまで代理店と共有できていると、レポートはその「区分」の変化を判断する材料にすることが可能になります。
以下代理店側の視点からの記事ですが、合わせてご参照ください。
代理店との関係性を考える
代理店は伴走者?
近年 代理店は、単に「広告というパートを担うもの」ではなく、広告主様と同じ目標に向かう「ビジネスの伴走者」と捉える考え方が主流になっています。これは、従来のように消費者に情報を「知らせること」だけで商品・サービスが売れた時代が終わったことを意味しています。
今さらですが、広告主様の作った「良いもの」を、誰に・どのような切り口で・どのように伝えるか?を考えないとなかなか思うように商品・サービスを買っていただくことができない時代なのです。でも、悲観する必要はありません。代理店とタッグを組み、知見をうまく活用することで、広告主様は事業を拡張していくことができるのではないでしょうか?
「重なり」を増やす(情報共有から意識共有へ)
代理店は広告主様の業務の専門家ではありませんし、広告主様の多くも代理店の業務の専門家ではありません。これは悪い意味ではなく、それぞれの専門領域の「重なり」を最大化し、広告主様の目標・目的を同じ方向を向いて目指しましょうという意味です。これが「情報共有」ではなく「意識共有」です。
短期的な話にとどまらず、中長期的な視点で広告主様のビジネスを成長させるには、「誰に」「どのような切り口で」「どのように」伝えるか?にしっかりと取り組むことがポイントとなります。代理店選びも、その基準で考えることが重要ではないでしょうか。
判断にもエネルギーが必要
このように、代理店の「良し悪し」を判断するには、相応の「エネルギー」が必要となります。口コミや紹介などで「良い」と評判でも、実際依頼してみると期待にそぐわなかったり、逆に期待以上の『効果』が得られる場合もあります。他社にとって「良い」代理店が、自社にとって必ずしも「良い」とは限りません。結局判断基準は広告主様自身が決める必要があるのです。
私たちアーバンプロジェクトは、広告主様の『伴走者』として取り組めるよう、広告主様との『重なり』を増やします。ぜひお気軽にお問い合わせください。
この記事を書いたライター
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