カメラ初心者が教えるカメラの知識

こんにちは。
前回のエフェクトの作り方についての記事からは打って変わって、去年新しくカメラを購入して半年ほど使用し基本的な部分についてはある程度慣れてきたと思うので自分なりのまとめを作ってみようと思った次第です。

購入したカメラは職場の上司からおすすめしてもらった「FUJIFILEM X-T30」のダブルズームレンズキットです。(色はチャコールシルバー)

ただ今回まとめようと思っている内容についてはカメラ共通のお話なのでどのカメラを使っても当てはまる内容なのでご安心ください。

 

「私なりにまとめてみたカメラの知識」

1.F値
2.シャッタースピード
3.ISO感度

 

と、カメラに興味がある方なら一度は聞いたことのある名前が並んでいると思います。
今回はこの3つについて私なりの解釈でお話しします。

 

「1.F値」
読み方はそのまま「えふち」です。「絞り値」とも言います。
これはレンズに影響する値で以下のようになっています。

 

・数値が低くなるほど・・・
レンズがより多くの光を取り込むようになり写真が明るくなります。
ピントの合う位置が狭くなり、背景や被写体の手前にあるものがボケやすくなります。
人物や特定の被写体を撮る時に有効な印象

F3.5

背景がボケて被写体がくっきりとし、被写体の存在感が際立っています。

 

・数値が高くなるほど・・・
レンズに入る光が少なくなり暗くなります。
ピントの合う範囲が広くなり、背景から手前にあるものまで満遍なくピントが合うようになっていきます。
風景などを撮りたい時は数値が高い方がいいかも?

F16

先ほどの写真に比べて背景のキーボードの印字されている文字などのボケ感がなくなって、後ろまで鮮明に見えるようになったと思います。

 

私がまとめるとザっとこんな感じです。(この感じで最後までいきます)
それぞれメリットがデメリットにもなっていて「○○の方が良い」というのは個人的にはないかなと思います。
数値が低くなりピントの合う範囲が狭くなることでボケた写真を撮れるのは魅力的ですが言い換えると被写体にピントを合わせるのが難しいということなんですよね。
カメラが自動でピントを合わせてくれるAF(オートフォーカス)で撮影してもよく見ると思っていたよりピントが合っていなかったりする事が結構あります。(僕が下手なせいもありますが…)
逆に数値が高くなるとピントがズレる心配はある程度解消されますがが光を取り込む量が少なくなるので同じ設定で撮っていても暗くなります。
自分の撮りたい場面によってメリットデメリットを上手く使い分けていきたいですね。

 

「2.シャッタースピード」
読み方は・・・そうですね。シャッタースピードです。
これは何かと言いますと、シャッターボタンを押してからシャッターが切られるまでの時間です。
「○分の1秒」と言った具合で設定した数値、例えば60で設定するとシャッターボタン押してから60分の1秒(約0.017秒)でシャッターが切られ写真が撮影されます。

例:シャッタースピード 1/4

静止画では分かりづらいですが、ノラネコぐんだんの人形を左右に揺らしています。

シャッターが切られるスピードが遅いのでゆっくりな揺れでもこのようにブレます。

しかし、遅い分光を多く取り込めるので写真が明るいですね。

 

例:シャッタースピード 1/60

先ほどより少しブレが少なくなりましたね。光量も少し落ち着きました。

 

例:シャッタースピード 1/1000

ちゃんと揺らしていますがブレがほぼなくなりました。

シャッターが切られるスピードが早い分、先ほどの2枚に比べ写真が暗くなりましたね。

 

シャッタースピードが遅い(数値が小さい)設定のメリットとしてはシャッターを開いている時間が長くなるのでカメラに入る光が多くなり暗い場所でも比較的明るく撮影することができます。
デメリットは手持ちで撮影する際にブレを抑えて撮っているつもりでも体の僅かな揺れでブレてしまいます。なので遅い設定で撮影する時は三脚などカメラを固定できる物があると良いです。

シャッタースピードが早い(数値が大きい)設定のメリットとしては素早くシャッター切られるため手ブレを軽減できたり、動きのあるものを撮影した時にも被写体がブレずにハッキリ写せます。
デメリットとしてはシャッターを開いている時間が短いため、カメラに入ってくる光が少なくなるので写真が暗くなりがちです。
シャッタースピードが早い時に比べて遅い時のメリットが少ないように感じるかと思いますが、この辺りはもっとカメラに慣れて色んな撮影方法を知ってくると「なるほど!そんな風に使えるのか!」と納得できると思います。

 

「3.ISO感度」
読み方は「あいえすおーかんど」または「いそかんど」と言ったりします。(どっちやねん)
この数値を上げると・・・明るくなります!
えぇ、とにかく明るくなります。
先ほどまでの説明でカンの良い方はお気づきになったかと思います「F値やシャッタースピードの設定を変えれば明るくできるんだからわざわざ必要ないのでは?」と・・・
おっしゃる通りなのですが、夜間や明かりの少ない場所での撮影となってくるとF値やシャッタースピードで明るくするのにも限界があります。
そこで登場するのがこのISO感度、この数値を上げれば明るくなります。
そんな便利なISO感度なのですが唯一デメリットとしてはカメラ自身が無理やり写真を明るくするので数値を上げ過ぎると写真にノイズが出るようになってしまいます。

 

・ISO 100(F値3.5/シャッタースピード1/60)

暗いですね。

 

・ISO 1000

お、少し明るくなりました。

 

・ISO 10000

めちゃくちゃ明るくなりましたね。

この写真では分かりづらいかもしれませんがノイズが出ており少し荒くなってしまいました。

 

気にならない人は気にならないものだと思います。
またこの結果もX-T30による結果なのでカメラの性能によっては同じISO感度でもノイズが少なかったり逆に多くなってしまったりと色々です。
ISO感度に関しては「あと少し明るさがほしい」くらいの補強に使うのが個人的には一番いいのかなと思っています。

と、長々と語らせていただきましたが、僕なりの各設定のそれぞれのまとめは以上となります。
ここまで語っておいてなんですが、カメラには各設定を自動で調整してくれる機能もあったりします・・・
便利な機能をフル活用するのもいいですし、これらの設定を自分で色々いじって撮影することで同じ場所同じ画角で撮影してもガラッと変わったものになると思います。

お付き合いいただきありがとうございました。

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